ゆらゐの由来

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Aqours 4th LoveLive! ~Sailing to the Sunshine~ 感想

すぐに書こうと思っていたのに、あれこれしている間にこんな日付に。。。

去る11月17日・18日、東京ドームで開かれた『Aqours 4th LoveLive! ~Sailing to the Sunshine~』を見に行きました。幸いにして両日参加出来て何よりでした。
Aqoursならずラブライブ!シリーズにハマったのが最近だったこともあって、私がナンバリングのライブに参加するのは3rdからの2回目です。3rdでもかなり色々な部分に驚かされましたが、4thはまた別の驚き・感動があったので、備忘を兼ねて感想を書き残そうと思います。

例によってネタバレを含みます。

曲別感想

書いてて思いましたが、全曲書くと本当にキリがないので、抜粋して書くことにします。

0. Main theme of LoveLive! Sunshine!!(浦の星交響楽団

なんと、4thLiveの開幕はまさかのフルオーケストラでした。 1日目、運がいいのか悪いのか、当てた座席はアリーナ席のほぼ最前・最右列という、ステージに対して超絶角度のついた場所でした。そのため会場入りしても、ステージ側に控えていたオーケストラが全く見えず、「あれ?オーケストラいない?」みたいな声が聞こえてくることもなく、その存在を確認出来たのはステージスクリーンに指揮者が映り、まさに演奏が始まろうというタイミングでした。
4thLiveの開催が告知されてから、セトリはやはりアレコレ予想していましたが、流石にこれは全く想像しておらず理解した瞬間驚愕でした。そしてその指揮者はラブライブ!サンシャイン!!の劇伴作曲家、加藤達也氏。ここでも更に驚愕でした。
そうして演奏が始まり、ある意味いつもの、しかしいつもとは全く意味合いの違うメインテーマが聞こえて来て、一発目、いや零発目からテンションぶち上がりでした。バク転を見せた3rd Liveという強烈な体験を事前に持ちながら、そのハードルを超えるのにこういうアプローチをしてくるのは本当に流石としか言いようがありません。
ついでに言えば、キャストの衣装変更タイミングの幕間もすべてオーケストラが繋いでいました。何という豪華贅沢な幕間だ……

1. 君のこころは輝いてるかい?

衣装が見えた瞬間、「やったー君ここだーーー!」でした。開幕は青ジャンかみら僕予想、でも1曲目にやって欲しかったのはこれだったので本当に嬉しかったです。
今まで数多く披露されながら、ナンバリングのライブでは開幕曲にならなかったこの曲ですが、君ここ信者(?)の自分としてはこうして開幕曲を飾れたことに深く感じ入らざるをえなかったです。自分が君ここを好きな理由もどこかで書いておきたいですね。

6. ダイスキだったらダイジョウブ (day2)

1日目は「決めたよHand in Hand」だったこの枠、正直「2日目もセトリ変わらん可能性あるな……」と半ば覚悟してました。これに続く1年曲・3年曲はセトリ変更の余地がないため、2年生楽曲だけ変えないのではないか……と予想していましたが、2日目でキッチリ変えてきてくれました。衣装を見た瞬間叫んでしまったくらいで本当に嬉しかったです。「ジャンプだ!」ではしゃぐしゅかしゅーが可愛かった。

8. G線上のシンデレラ

先に述べた通りの3年生楽曲。以前知人から2ndライブでの披露を見せられており、その時から一度はライブでみたい……と思っていた楽曲です。ありしゃが麗しい……楽曲も他にはあまりないリズム、3年生同士の掛け合いが楽しく、そしてラスサビで1年生とペアを組んで踊るという素晴らしい流れ。ありふり もといダイルビ最高。

9. 想いよひとつになれ

この公演の直前に、1st Liveの配信がやっていました。1st Liveでの『想いよひとつになれ』の顛末はラブライバーの間では語り種ですが、その時と同様、ピアノの前に立つりきゃこを見て「マジか……」と思いました。1stの配信をやったからにはこの楽曲をやる、というのは結構な人が予想していた様ですし、自分もそうだろうとは思っていたのですが、いざ目の前にすると、成功した時ですら泣きそうな顔をしてピアノを弾いていたりきゃこが思い出されて、すごく不安な気持ちに。
楽曲が始まり、ピアノを弾き始め、……そしてしばらくして、りきゃこがピアノの前を離れた時、正直一瞬1st day2と同じ結果になったのだと思ってしまいました。が、ピアノの音は鳴り止まず、そのままりきゃこが加わり、9人版のダンスパフォーマンスがスタート。

1stでのピアノ披露は、ラブライブ!シリーズに通じる「アニメとのシンクロライブ」の特徴をよく表したものとして、TVでも取り上げられることがありました。今回のパフォーマンスは、8人でダンスした曲を9人版で演じるという、一見アニメとはシンクロしていないパフォーマンスに見えるかもしれません。
が、想いよひとつになれという楽曲にアニメで与えられた「ピアノを弾いていた時もみんなと一緒にいた」というテーマが、今回のパフォーマンスを「梨子の心象風景としてのダンスシーン」として成り立たせており、アニメのテーマをライブで非常に上手く回収した、「非シンクロこそがシンクロ」という最高の演出だったように思います。
ここの解釈は多少強引に思われるかもしれませんが、ステージスクリーンで、あえてアニメの振りと(アニメとは違う)ライブの振りを同時に見せていたりしたので、これはそういう意図なのだと確信しています。

いずれにしても、キャストにもスタッフにも色々と葛藤があったであろう中、「みんなと一緒に歌いたかった」というりきゃこの想いに見事に応えた、素晴らしい演出でした。

12.MY舞☆TONIGHT

衣装初披露。「この曲の衣装がみたい!」という声は多く、ダイヤ・ありしゃ推しの私も無論超見たいマンでした。ありしゃ最高~~~!!ふりりん最高~~~!!
ダイルビのWセンターが見ものなのは言うまでもありませんが、一部キャストも語っていた「腕をぶん回すあいにゃ」も個人的にはポイントです。

14.未熟DREAMER

アニメ1期楽曲で一番好きな曲と言っても過言ではない。一度は生で聴きたい曲だったので感慨ひとしおでした。最後の花火の演出も、まさにシンクロライブという感じでした。MY舞☆TONIGHTからの続きで、衣装も和のイメージが合っておりとても良かったです。
とはいえ欲深いもので、やはり未熟の衣装も一度は生で見たいですね~。

15.MIRAI TICKET (day 1) with Aqours Ship

Aqours Shipとかいうクソデカい舞台装置の登場にめちゃめちゃ驚かされました。先述の通り、角度的にステージがあまりよく見えず、Aqours Shipが本当に突然見えたのも功を奏しました。
そして「船」のイメージにピッタリなミラチケ。これもアニメの映像というより、アニメ内キャラの心象風景とシンクロした演出だったように想います。
ミラチケの衣装めっちゃありしゃに似合う!!

15.WATER BLUE NEW WORLD (day 2) with Aqours Ship

2日目は比較的ステージが見えやすい位置で、スクリーンの移動等を見ながら、「おお、そろそろ来るぞ」とワクワクしていたのですが、なんと衣装がWBNW!!
衣装の問題もあり、MIRAI TICKETの歌詞があまりにもAqours Shipの演出にピッタリだったため、day1が終わった時から見られるとは思っていませんでした。
しかし、ある意味ではこれこそここで歌われるにふさわしい曲なのです。アニメでは明らかにモデルが東京ドームであるアキバドームで披露された曲、そしてその東京ドームという光の海を渡り未来へ向かおうという意志の曲……単に「13話で披露された曲繋がり」というだけでない、意図の強いセトリ変更だったと感じます。

16.キセキヒカル with 浦の星交響楽団

オーケストラが出てきたタイミングで、他にないなと予想していました。キセキヒカル。
初めて聴いた時から「劇伴曲の再構成でここまでのものができるのか……」と衝撃を受けましたが、その劇伴を担当した氏が指揮をとり、オーケストラと共に楽曲が披露されるのは本当に「キセキ」でした。
「予想していた」と言いながら、直前のAqours Shipで、さらにその直前演奏されていた「FRIENDSHIP」が頭から吹き飛んでおり、曲が流れたタイミングではしっかり驚いていました。

17.Awaken the power

TwitterInstagramで御本人より報告がありましたが、3rd直後くらいに、アサミさんが体調を崩されて舞台の仕事を降りたという話があったので、正直今回出れるのか非常に不安、というかむしろ療養してくださいという気持ちもかなりありました。結果としては一曲パフォーマンスするのには問題なさそう(傍目から見る限りでは)でしたが、一刻も早く完治報告を聞きたい限りです。
パフォーマンスそのものはいつものごとく、アサミさんのパワフルな歌声が聴けて「最高!(ワンモアチャンスタイム)」でした。開幕の花火演出も盛り上げに一役買っていました。東京ドームってこんなに火薬使えるんだな……
この曲、楽しすぎていつもIQが下がってしまう。「ハイハイハイ!」コールでは叫び散らかしてました。

18. No.10

この曲について、色々と考えていたことはあったのですが、ほぼ全て友人のあしかさんのブログで代弁されていたので、引用するに留めます。

これだけなら、「No.10」じゃなくていいじゃないかという感じですが、もう一つ理由があります。「Aqoursがそういってるのに無下に出来るか?」という話です。僕には「10人目は君だよ」というAqoursの厚意をわざわざ嫌だと跳ね返すほどのエネルギーはないなと思いました*3。おごがましいというのもわかりますけど拒否するのもおごがましくないか?というのが私の持論です。自分から「俺はNo.10!!!!」というのはおごがましいですが、渡されたNo.10は受け取りたいなという気持ちです。

引用元:芦家の日記 Aqours 4th LoveLive! day2 感想〜No.10と過去と未来〜

ここからはアンコールです。

EN2. WONDERFUL STORIES

3rd Liveのテーマ曲。今回はなんと、2期13話でのセリフ入り!あのセリフは、WONDERFUL STORIESという曲のテーマを非常によく表していると思っているので、それが生で入った状態で聴けて、この曲の完成形を見れたような気持ちになりました。 これで(day2のHAPPY PARTY TRAINも含めて)3rd Liveまでの表題曲全てやったことになるんですね。

MC. キャスト挨拶

最後のキャスト挨拶。1日目はあいきゃんが、2日目はりきゃこが、同じ東京ドームで行われたμ'sのFinal Liveについて触れていたことがとても印象的でした。
ライブパフォーマンスの実績が殆どない状態で見るのはやはりすごいプレッシャーだったでしょう……ある意味、そのプレッシャーもAqoursの原点なのかもしれません。そこから色んな経験を重ねて先へと伸びていくAqoursという軌跡を見ているんだなぁと感じられました。Aqoursのこれからも、期待と応援を絶やさずに見ていきたいです。

EN3. Thank you, FRIENDS!!

今回のライブテーマ曲であるサンフレ。派手にコールがあって盛り上がる、というタイプの曲ではありませんが、今回のライブの〆には、今までを振り返りながら少ししっとりとしつつ「もっと先へ飛び出す」と歌われていて、非常にマッチしていました。
この曲の「FRIENDS」の解釈、他ファンの皆はどのように受け止めているんでしょうね。あえてその辺はどうとでも受け取れるように歌詞でもボカされているように思いますが、自分は勝手に「キャストからAqours(または担当キャラ)」にむけた曲だと思っています。少なくとも、アニメシングルの様に「アニメキャラの立場から書かれた歌詞」とは少し違いそうです。

アンコール最後の曲が終わりキャストも退場、これにて4th Liveは完全に閉幕……そう、1日目は……

W EN. キャスト再登場、挨拶 (day2)

大勢の観客からのAqoursコールに答えて、ダブルアンコールで再度登場してくれました。

キャスト退場後、いつもならすんなり流れる退場案内のアナウンスが流れなかったので、何か変だなとは思いはしたのですが……本当にもう一度出てきてくれるとは思いませんでした。実際、すでに立ち去ろうとしているお客さんも周りにそこそこいて、そんな中突然歓声があがり、「まさか」と思ってステージを見ると、そのまさかでした。

いつもの、お決まりのアンコールとは全く違う、最後の最後で本当に驚きに満ちた登場でした。そして驚きそのままに、イヤモニとマイクを外し、生声での「ありがとうございました」を届けてくれるキャストの皆さん……それを聞こうと会場が静まり返り、そしてまた湧き上がる歓声。最後の最後まで、会場が一体となったライブでした。

余談ですが、ここでのふりりんの涙がとにかくぶっ刺さってしまい、しばらく放心状態でした。

ライブを通じての感想

今回のライブ、始まってみるまでどのような立ち位置になるのか全くわかりませんでした。そもそも3rdライブから半年経たないタイミングで、新曲もほとんどない状態だったので内容が全く予想できませんでした。終わってみると、アニメ1期・2期、そしてアニメ以外のAqoursの活動を総括しながら、更に映画や新たなる活動に向けて進んでいくためのライブだったんだなと思います。

3rd LiveでもMIRACLE WAVEでのバク転を始めとして派手な演出が多かった上、そこからほぼ間もないこのタイミングでこれだけ驚きに満ちたライブを作り上げたのは、やはり東京ドームという舞台の大きさなんだろうなと。
言ってしまえば単に1つの野球場でしかない東京ドームですが、そのキャパの大きさだけでなく、アニメの中での描かれ方や、アイドルとしてその場に立つということ、μ'sがμ'sとして最後に立った場所であるということ……様々な要素が重みを持たせているんだなぁと思います。その重みに負けない素晴らしいパフォーマンス・演出が詰まったライブが見れて、とても幸せでした。そしてそれだけのことができるAqoursは本当に凄い。
もちろんAqoursの良さはライブパフォーマンスだけではありません。しかし、やっぱり「声優がライブをやる」という言葉で想像されるものからすると、Aqoursのライブパフォーマンスはその何段も上を行っていると思います。これからもきっと我々の想像を超える驚きを見せてくれることでしょう。

そして、キャストの方も言っていたように、これからもまだまだ続いていくAqoursの輝きを、もっと多くの人に知って欲しいな、と思いました。なので改めて言います。Aqours、凄いぞ!
この記事を、Aqoursを知らない方がどれだけ読まれるのかはわかりませんが、もし知らない人がここまで読んでくれたのであれば、まずは紅白を見てほしいなと思います。「声優がこれだけのパフォーマンスをしてるんだ」という所から、他の曲はどんな曲だろう、どんなパフォーマンスをするんだろう……と興味を持ってくれれば嬉しいですね。

ということで、驚きと喜び、感動に満ちた2日間の感想でした。ちょっと遅くなりましたが、きちんと好きを言葉にできて良かった。
もしマジで紅白見ます!とかあったらコメントで報告してくれ。